軍事ロボ製造企業アイロボット社CEOに戦争責任を問う!

【報告】
軍事ロボット製造企業アイロボット社のCEOに戦争加担の責任を問う!
                
                     [転送・転載歓迎]

 10月7日(木)夕方に東京・御茶の水の明治大学リバティホールで行われた米アイロボット
社創立20周年記念「コリン・アングル プライベートセミナー」に参加しました。同社の看板
製品は日本でも販売されている掃除ロボ「ルンバ」と、戦場ロボ「パックボット」。軍事部門
は売上の3分の1を占めています。パックボットはアフガニスタンやイラクなどでのIED(即
席爆発装置)の探知・処理などで「活躍」しており、映画『ハート・ロッカー』にも登場しま
す。ステージ上にはルンバとともにパックボットもしっかりと置いてありました。

 セミナー概要 http://www.irobot-jp.com/event/seminar20101007/

 はじめに、明治大学の黒田洋司准教授が講演しましたが、「日米ロボット研究の違い」をテ
ーマにしながら、軍事ロボットの問題には一言もふれませんでした。続いてアイロボット社C
EO(最高経営責任者)のコリン・アングル氏が、起業から「成功」に至るまでを逸話を交え
ながら講演。彼はイラクでの爆弾処理映像も見せながら「かっこいいもの、すばらしいものを
作り、お金儲けをして、最終的に世界を変えたい」と主張しました。 

 コリン氏講演後の質疑応答で、私も意を決して質問しました。「P・W・シンガーの書いた
『ロボット兵士の戦争』(NHK出版)にアイロボット社の記述もある。ロボット戦争には二
重のグレーゾーンが存在すると思う。第一に、国際法違反の戦争に兵器供給する企業の戦争責
任。そしてロボット兵士、特に完全自律型ロボットの戦争犯罪をどう裁くべきか。考えをうか
がいたい」と。

 これに対してコリン氏は、「パックボットは負のロボットではなく、人々の生命を、世界中
の兵士を助けている。ハリウッド映画の影響で人々のロボットへの懸念が増しているが、地雷
(IED)の方を懸念すべきだ。ロボットを使うことでより人道的、安全な可能性が生まれ、
世界の対立を終焉させることができる。当社のロボットが世界中で使われ、殺されることを防
いでいることに誇りを持っている」。
 違法な戦争加担の正当化に私は反論。「イラク戦争自体が非人道的な戦争ではないのですか」。
すると、隣の席の人が「ここで彼に言うことじゃない」と声を挙げました。私は「彼は責任を
負うべきだ。それで儲けているのだから」と述べたのですが、司会者はそそくさと次の発言者
を指名してしまいました。コリン氏の答えは想定内でしたが、私はむしろ、会場の参加者にき
ちんと考えてほしかったのです。

 ちなみに、パックボットの増強版である同社の「ウォリアー」は、上部にUSBポートを搭
載したモバイル・プラットフォーム(土台)であり、センサーや銃、戦闘用カメラ等を接続可
能。『ロボット兵士の戦争』著者のシンガーは、アイロボット社の急成長について「確かにわ
くわくする話だが」と述べつつも、こう書いています。「アイロボットは(アイザック・アシ
モフの)『われはロボット』の警告を見過ごしているのかもしれない。」「(彼の『ロボット
三原則』の)第一の原則は最も基本的で、『ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、
危険を看過することによって人間に危害をもたらしてはならない』というものだ」。
 私たち日本の消費者が掃除ロボ「ルンバ」を買うことは、アイロボット社を儲けさせること
によって、軍事ロボットの増産に間接的に加担しているとも言えるでしょう。日本の研究者が
米軍にカネの力で囲い込まれつつある問題なども含めて、ロボット戦争と私たちのつながりを
注視していく必要がありそうです。

       杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)

【お薦め!】
◆10月17日(日) 午後9時~9時50分 NHK総合テレビ
「貧者の兵器とロボット兵器~自爆将軍ハッカーニの戦争」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/101017.html

【資料】
P・W・シンガー『ロボット兵士の戦争』( http://amzn.to/bKwerh 
書評(日経):高橋和夫氏(放送大学)
http://s.nikkei.com/bUJSbN 
[PR]

by nonukusandmd | 2010-10-12 20:26 | 活動記録
line

「ミサイル防衛(MD)」や「軍産複合体」の終焉をめざして、動向をウォッチ、反対の声を発信します。在日米軍・日米安保やイスラエル・パレスチナ、チェチェン関連などの動きも一部カバーしています。


by nonukusandmd
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31