宇宙兵器=軍事シャトル打ち上げに抗議しよう!
■宇宙兵器開発へ――米軍事シャトル打ち上げに抗議しよう!
米スペースシャトルは年内に退役し、約30年の歴史(元々軍民両用開発)に幕を閉じようとして
います。一方で、不気味な軍事用無人シャトルの打ち上げが行われました。山崎直子さんの国際
宇宙ステーション滞在時の手巻きずし作りや楽器演奏などが盛んに報じられたのに比べて、日本
での報道はわずか。その中で、サンケイ・エクスプレスが4月24日付1面で大きく取り上げました。
また時事通信も短く伝えています(下に貼り付けました)。
宇宙兵器か 米空軍、秘密ミッション(SANKEI EXPRESS)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/383739/
軍事用無人シャトル打ち上げ=秘密の試験、宇宙兵器開発か―米(時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042300510
日米政府は外務・防衛審議官級協議という秘密協議の中で、「日米同盟深化」の一環として「宇
宙利用」を議題の一つ(他にミサイル防衛、情報保全、「核の傘」含む拡大抑止)にしています。
その内容が公開されるべきです。また、宇宙の軍拡競争を促進する今回の打ち上げに対して、鳩
山政権はオバマ政権に抗議を表明すべきです。前原誠司・宇宙開発担当大臣と泉健太・内閣府宇
宙担当政務官(「宇宙基本法」審議の際、宇宙軍縮を主張)に対して、声を届けてください。短
いものでも構いません。「知っていますか? どう考えますか?」というような質問でもOKです。
<日米審議官級協議の公開を! 米軍事シャトル打ち上げに抗議を!>
◇前原誠司 (FAX)03-3592-6696
(E-mail) http://www.maehara21.com/form/index.php
◇泉健太 (FAX)03-3508-3805
(E-mail) office@iKENTA.net
※米国の宇宙兵器開発、日本の宇宙軍事化については、『宇宙開発戦争』
(ヘレン・カルディコット、クレイグ・アイゼンドラス/作品社)をご参照ください。
朝日新聞書評:南塚信吾氏(2009年5月12日)
http://book.asahi.com/review/minamizuka.html
図書新聞書評:斎藤貴男氏(2009年5月2日)
http://www.toshoshimbun.jp/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=2916&syosekino=1611
新刊案内:益岡賢のページ
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/books/warinheaven.html
………………………………………………………………………………………………………………………………
宇宙兵器か 米空軍、秘密ミッション
( 2010年4月24日 SANKEI EXPRESS )
米空軍は22日夜、開発中の軍事用無人シャトル「X37B」をフロリダ州のケープカナベラル
空軍基地からアトラス5型ロケットで打ち上げた。空軍はミッション(飛行任務・計画)の詳細
を明らかにしていないが、将来的には、地球低軌道の人工衛星を打ち落とす兵器や、制宇宙権の
争奪戦における要の兵器として使用するとの見方も出ている。宇宙の軍事利用が拡大するのは避
けられない時代の趨勢(すうせい)といえ、今回の打ち上げは、航空戦と宇宙戦が一体化したも
のへと「防空」が質的変化を遂げる第一歩になるのかもしれない。
■無人軍事シャトル打ち上げ
AP通信が「謎の宇宙船」と形容したX37Bは、航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル
と同じ再利用型で、全長約9メートル、翼幅約4.5メートル、重さ約5000キロ。形は似ているが、
スペースシャトル(オービター)と比較すると大きさは4分の1程度で、「ミニシャトル」とも呼
ばれる。 現地時間の22日午後7時52分(日本時間23日午前8時52分)に打ち上げられた後、
国際宇宙ステーション(ISS)などが飛ぶ高度400キロ前後の「低軌道」に入った。飛行期間
や搭載機器は不明で、試験飛行後に地上から指示を受けて自動的に大気圏に再突入し、カリフォ
ルニア州ロサンゼルス北西のバンデンバーグ空軍基地に着陸する。
■航空機並み作戦能力
空軍は今回、「飛行の目的は、航行、耐熱、自動大気圏突入システムを試すこと」としている
以外、公式には一切の情報を開示していない。しかし、空軍の幹部はAP通信に対して「X37B
は宇宙でも航空機並みの作戦を展開できる潜在的可能性を秘めている。今回の飛行は、我々が将
来必要とする戦闘能力を確実に手にするための一助となる」と話しており、将来のX37Bの配備
が、航空・宇宙兵器と地上作戦兵器システムに革命的な変化をもたらす可能性を示唆している。
X37Bはもともと、NASAが1999年から開発を進めていたが、2003年2月のスペースシャ
トル事故後に計画を断念。04年に国防総省国防高等研究計画局(DARPA)が引き継ぎ、ボー
イング社とロッキード・マーチン社と開発を進めてきた。最大270日間、宇宙飛行できる能力が
あるという。専門家の間ではX37Bは、繰り返し使用できて機動性に優れ、宇宙からの偵察、早
期警戒に適するとみられている。戦時には宇宙での指揮センターとしても活用でき、軍事的価値
も高い。
■方針転換が影響
オバマ米政権は主に財政上の理由から、ブッシュ前政権が掲げた「2020年までに再び月に有人
ロケットを着陸させ、月面基地を建設する」とした計画を断念。その代わり、ISSの運用期間
を当初予定の15年までから5年間延長するなど、低い軌道での探査に力を入れ、地球観測や軍事
利用といったより身近な目的に宇宙技術を生かす方針を打ち出している。X37Bの打ち上げはそ
の一環とみて間違いないが、宇宙空間を利用したミサイル防衛(MD)システムがロシアの核軍
縮意欲を減退させたように、危険な副産物を生む可能性もある。
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軍事用無人シャトル打ち上げ=秘密の試験、宇宙兵器開発か―米
【ワシントン 時事】 2010年4月23日
米空軍は22日、開発中の軍事用無人シャトル「X37B」をケープカナベラル空軍基地(フロ
リダ州)からアトラスロケットで打ち上げた。空軍は計画の詳細を公表しておらず、将来、地球
低軌道の人工衛星を打ち落とす兵器にするのではないかとの見方も出ている。
X37Bは航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルと同じ再利用型。全長約9メートル、翼
幅約4.5メートルで、スペースシャトルの4分の1ほどの大きさ。
米スペースシャトルは年内に退役し、約30年の歴史(元々軍民両用開発)に幕を閉じようとして
います。一方で、不気味な軍事用無人シャトルの打ち上げが行われました。山崎直子さんの国際
宇宙ステーション滞在時の手巻きずし作りや楽器演奏などが盛んに報じられたのに比べて、日本
での報道はわずか。その中で、サンケイ・エクスプレスが4月24日付1面で大きく取り上げました。
また時事通信も短く伝えています(下に貼り付けました)。
宇宙兵器か 米空軍、秘密ミッション(SANKEI EXPRESS)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/383739/
軍事用無人シャトル打ち上げ=秘密の試験、宇宙兵器開発か―米(時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010042300510
日米政府は外務・防衛審議官級協議という秘密協議の中で、「日米同盟深化」の一環として「宇
宙利用」を議題の一つ(他にミサイル防衛、情報保全、「核の傘」含む拡大抑止)にしています。
その内容が公開されるべきです。また、宇宙の軍拡競争を促進する今回の打ち上げに対して、鳩
山政権はオバマ政権に抗議を表明すべきです。前原誠司・宇宙開発担当大臣と泉健太・内閣府宇
宙担当政務官(「宇宙基本法」審議の際、宇宙軍縮を主張)に対して、声を届けてください。短
いものでも構いません。「知っていますか? どう考えますか?」というような質問でもOKです。
<日米審議官級協議の公開を! 米軍事シャトル打ち上げに抗議を!>
◇前原誠司 (FAX)03-3592-6696
(E-mail) http://www.maehara21.com/form/index.php
◇泉健太 (FAX)03-3508-3805
(E-mail) office@iKENTA.net
※米国の宇宙兵器開発、日本の宇宙軍事化については、『宇宙開発戦争』
(ヘレン・カルディコット、クレイグ・アイゼンドラス/作品社)をご参照ください。
朝日新聞書評:南塚信吾氏(2009年5月12日)
http://book.asahi.com/review/minamizuka.html
図書新聞書評:斎藤貴男氏(2009年5月2日)
http://www.toshoshimbun.jp/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=2916&syosekino=1611
新刊案内:益岡賢のページ
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/books/warinheaven.html
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宇宙兵器か 米空軍、秘密ミッション
( 2010年4月24日 SANKEI EXPRESS )
米空軍は22日夜、開発中の軍事用無人シャトル「X37B」をフロリダ州のケープカナベラル
空軍基地からアトラス5型ロケットで打ち上げた。空軍はミッション(飛行任務・計画)の詳細
を明らかにしていないが、将来的には、地球低軌道の人工衛星を打ち落とす兵器や、制宇宙権の
争奪戦における要の兵器として使用するとの見方も出ている。宇宙の軍事利用が拡大するのは避
けられない時代の趨勢(すうせい)といえ、今回の打ち上げは、航空戦と宇宙戦が一体化したも
のへと「防空」が質的変化を遂げる第一歩になるのかもしれない。
■無人軍事シャトル打ち上げ
AP通信が「謎の宇宙船」と形容したX37Bは、航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル
と同じ再利用型で、全長約9メートル、翼幅約4.5メートル、重さ約5000キロ。形は似ているが、
スペースシャトル(オービター)と比較すると大きさは4分の1程度で、「ミニシャトル」とも呼
ばれる。 現地時間の22日午後7時52分(日本時間23日午前8時52分)に打ち上げられた後、
国際宇宙ステーション(ISS)などが飛ぶ高度400キロ前後の「低軌道」に入った。飛行期間
や搭載機器は不明で、試験飛行後に地上から指示を受けて自動的に大気圏に再突入し、カリフォ
ルニア州ロサンゼルス北西のバンデンバーグ空軍基地に着陸する。
■航空機並み作戦能力
空軍は今回、「飛行の目的は、航行、耐熱、自動大気圏突入システムを試すこと」としている
以外、公式には一切の情報を開示していない。しかし、空軍の幹部はAP通信に対して「X37B
は宇宙でも航空機並みの作戦を展開できる潜在的可能性を秘めている。今回の飛行は、我々が将
来必要とする戦闘能力を確実に手にするための一助となる」と話しており、将来のX37Bの配備
が、航空・宇宙兵器と地上作戦兵器システムに革命的な変化をもたらす可能性を示唆している。
X37Bはもともと、NASAが1999年から開発を進めていたが、2003年2月のスペースシャ
トル事故後に計画を断念。04年に国防総省国防高等研究計画局(DARPA)が引き継ぎ、ボー
イング社とロッキード・マーチン社と開発を進めてきた。最大270日間、宇宙飛行できる能力が
あるという。専門家の間ではX37Bは、繰り返し使用できて機動性に優れ、宇宙からの偵察、早
期警戒に適するとみられている。戦時には宇宙での指揮センターとしても活用でき、軍事的価値
も高い。
■方針転換が影響
オバマ米政権は主に財政上の理由から、ブッシュ前政権が掲げた「2020年までに再び月に有人
ロケットを着陸させ、月面基地を建設する」とした計画を断念。その代わり、ISSの運用期間
を当初予定の15年までから5年間延長するなど、低い軌道での探査に力を入れ、地球観測や軍事
利用といったより身近な目的に宇宙技術を生かす方針を打ち出している。X37Bの打ち上げはそ
の一環とみて間違いないが、宇宙空間を利用したミサイル防衛(MD)システムがロシアの核軍
縮意欲を減退させたように、危険な副産物を生む可能性もある。
…………………………………………………………………………………………………………………
軍事用無人シャトル打ち上げ=秘密の試験、宇宙兵器開発か―米
【ワシントン 時事】 2010年4月23日
米空軍は22日、開発中の軍事用無人シャトル「X37B」をケープカナベラル空軍基地(フロ
リダ州)からアトラスロケットで打ち上げた。空軍は計画の詳細を公表しておらず、将来、地球
低軌道の人工衛星を打ち落とす兵器にするのではないかとの見方も出ている。
X37Bは航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルと同じ再利用型。全長約9メートル、翼
幅約4.5メートルで、スペースシャトルの4分の1ほどの大きさ。
by nonukusandmd
| 2010-04-30 20:50
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